さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

王国  ライスタ角田

実は、僕には王国があります。ライスタ王国です。この現実世界にはないのですが、僕の心の中にあります。きもいですね。でもあるんです。
つまり表現活動というのは、この現実世界の人々に、ライスタ王国の事を知らせていく「宣伝」なわけですね。
今までの僕の作品群は、まだ王国がほとんど建国されていない頃の作品ですので、あまりライスタ王国の宣伝にはなっていないんですよね。逆にライスタ王国を勘違いされている可能性すらあります。

で、僕は今後ライスタ王国をより強大で栄えたものにし、バチカン市国のように小さくとも確固たる地位を築いた王国にしようと思っています。次の作品では、そろそろわずかに「ライスタ王国」が見え隠れすることになるでしょう。

さっきから角田は、ライスタ角田は何を言ってやがるんだと思う事でしょう。
ですが誰にでも王国、判りやすく言うと世界があるんですよね。みんなはそれを出す必要がなかったり、意識していないだけだったり。
僕の場合、人が面白いと思う世界を現出しなければ、いわゆる「売れる」ということにはなりません。でも僕の持つ世界というのはほぼ決まってしまっている。ですからもうほとんどバクチですよね。
だからせめて、それを「王国」と名乗り、意識的に構築していこうと思っています。

ちなみにシーズン野田の王国は僕よりも確信に満ちた王国になってるように思います。隣の芝が青いだけかもわかりませんが。

ニューマニズム坂元、加藤ふりかけ、シャッターチャンス龍崎。彼らは自分らの世界を王国とは名乗らないでしょうが、間違いなく彼らにもくっきりとした世界がありますね。だから面白い人たちなんです。
こうした王国の寄せ集めが、一つの巨大な「にがウーロン」という世界を形成して、他の国の干渉を一切受けない、独立した存在になるのが僕の夢です。

ハフー。