くるり〜きっとくるり〜 シーズン野田
先日、自分の弟子になった、知り合いの知り合いのアルカイダの知り合いである、アホ侍で有名な「竹前小太朗」という、行きずりの女とやりまくって苦節20年のクンニお化けに誘われ、彼の大好きなテンカスバンドのく◯りのライブに、いやいやながらゼップ東京まで足を運んだ。
仕事も徹夜明けで、ほとんど白目剥き出しのオイラをよそに、竹前(自称:行きずり舞茸)は、目をギラギラさせて、くるりの曲を歌いながら待ち合わせ場所にやってきた。
彼のハイテンションぶりには少し戸惑ったものの、ライブ会場に行けば少しはまぎれるだろうと思ったのだが、その前にどうしても寄りたいところがあると彼は言った。
竹前「ケンちゃん、俺、寄りたい所があんねん、あるとねん」
言い出したらきかない竹◯。
仕方なく言われるがままついていくと目の前に奇妙なモニュメントが現れたのだ。
竹前「これ、俺が作ったとよ」
…彼はそう自信満々に言ったが、とたんあることに気がつき顔色が急に曇り始めた。
竹前「後ろの観覧車が気にいらんとよ!」
そう怒鳴ると、彼はおどろくべき行動を起こした。
ここまで来て、お気づきの方もいるだろうが、これら全て竹前の渾身のジョークであり、この後一日中この手ジョークに付き合わされたのだ。
だいたい、く◯りの音楽自体がジョークだから困った物だ。
もちろんジョークだ。
もちろん、シカトだ。
かなりの人がすでに集まっており、竹前のテンションも徐々にあがっていった。
竹前「この花、俺が送ったとよ」
無論ジョークだ。
しかし、なんやかんや、曲を聴き、楽しかった。
やはりライブという熱気と、もりあがる一体感がライブの醍醐味だろう。
CDでは味わえない、臨場感がここにある!
く◯りをしらないオイラでも実に楽しいひとときだった。
最後にはサプライズゲストの石川さゆりがやってきて、なんだか得した気分だ。
ライブも終わり、会場を出るとすっかり夜になっていた。
正直、自分は疲れ切っていたのだが、竹前は違った。
ライブの興奮冷めやらぬ中、最後までジョークを重ねつづける竹前に、こいつはどんだけパワーがあるんだ?と驚くばかりだったが、さすがに竹前も疲れは隠しきれない様子で駅のホームに座り込んだ。
あの日以来竹前とは音信不通だ。