さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

コニャニャチワ〜  ライスタ角田

昨晩、中学の時の担任教師の夢を見ました。
彼は完全なる暴力教師で、クラスの不良どもも、この先生には逆らえないでいました。
生徒を壁に叩き付けるのは朝飯前で、とくに気に入らない生徒などは、廊下を引きずり回されていました。
廊下を引きずり回されていたそいつは他のクラスのヤツなんですが、あまりの暴力ぶりに、学年の生徒がみんな引いていたのをはっきりと覚えています。

さすがにやりすぎたと思ったのか、その日の授業後のホームルームで、担任は「廊下引きずり」について弁解しました。
「あいつは最低のカス野郎だ。ウチのクラスの生徒の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいだ。夏休みの宿題を提出してないので、職員室に呼び出したら『家に忘れた』というので、取りに帰らせた。職員室から、家に戻って行くヤツを監視していたら、ヤツは校門を出てちょっとしたところでウロウロして、しばらくして戻ってきて『おばあちゃんの家でやったので、おばあちゃんの家にあることが判明しました』とほざきやがった。だから俺はヤツを、廊下という廊下を引きずりまわしたんだ」
こう弁解し、自分の暴力は正当暴力だったと主張しました。

僕も一度だけ被害に遭ったことがあります。
いつものように軽い気持ちで、給食の時間に並ぶ列をズル込みしたのですが、運悪く担任に目撃されて廊下に立たされ、「なぜ立たされているかわかっているのか」と問われ「ズル込みが見つかったからです」と答えてしまい、「ズル込みが見つかったからじゃなく、ズル込みが悪い事だからだろうが!!」と髪の毛を引っ張り上げられ唾を吐きかけられたことがあります。

こうして現在の僕、ライフスタイル角田が形成されました。
彼ら教師も人間です。思春期のくそガキどもを相手にしていたら、毎日嫌になっちゃうのが当たり前です。暴力教師になることでしか、自己防衛手段がない人もいることでしょう。
学校には最低一人、「暴力担当」の教師が必要なのかもと思います。弱い生徒を、生徒と一緒にいじめるクソ教師がいますが、そういうんじゃなく、この暴力担当の教師は全生徒を平等に暴力でおさえつけます。
中学くらいのときに、激しめの暴力に遭っといた方が、僕のような真っ当な人間に育つ事受け合いだよな。