蕎麦メンチ定食 シーズン野田
と、銘打ってしまいましたが、別に眉をひそめる様な関係ではございません。
向って左の恐そうな人は僕の舎弟…ではなく、義弟。
妹の旦那さんでございます。
で、向って右側におられるのが、義弟の友人であるカズ君。
決して、ごろつきでも香具師でも、はたまた愚連隊でも指定暴力団でもありません。
ごくごくクリーンで全うな方々で、所場代(しのぎ)で生活しています。
見た目は凶暴そうですが、ぎりぎり人を殺していない、いたって普通の方々です。
ベンツの中ではずっと長渕が流れていました。
長渕「蝉が鳴く、畜生と!蝉が鳴く、畜生とぉぉぉ!」
蝉の鳴き声が「畜生」と聞こえる人達は、だいたいシャブをやっています。
さて、メインはお蕎麦。
義弟曰く「日本一、神のお蕎麦を義兄にくわせてやるぞ、ぶっころすぞ!」
ということで、自分のハードルはあがりまくりで、
「もしまずかったら、肩を揉んでやるからな!!」
と脅しをかけて、勇んで向ったのですが、これが確かにおいしい。
結構山奥にあって、ぽつねんと川沿いにある寂しいお店なのですが、麺には膜のはった様な艶があってテカテカしており、麺つゆも味枠深く芳醇。
(いつも行列のできるお店らしいのですが、その日はラッキーなことに空いていた)。
それでも義弟と、義弟の友人である悪そな奴はだいたい友達、友達の友達はアルカイダでありそうなカズ君は
「今日は低気圧だから、いつもよりは微妙じゃねーか!ぶっころすぞ!ぶっころすこと請け合いだぞ!」
と、蕎麦にメンチを切っていました。
蕎麦、かっくらいの刑に処される(だいたいの蕎麦がそうであるかのように)。
その後腹を満たし気分の良くなった僕らは、何故か牧場に行きました。
このメンツで牧場じゃ、地上げ屋か巡業の下見だとかに勘違いされないか不安でした。
「てめー田島陽子に似てるじゃねーか!でかいチンポコぶらさげてフェミニスト気取ってんじゃねーぞ!」
動物って言うのはびくともしないから凄いです。
肝が据わった大バカやろうです。
温泉街っていいよね。
カズ君曰く、温泉街で働いている奴らの9割がわけありだそうです。
カズ「だいたいがお金かコレ(小指を立てる)で、逃げて来た奴だな。俺は逃げない、くるならこいやー!」
義弟「ぶっ殺したろうかい!ぶっ殺したろうかい!」
長渕「蝉が鳴く、畜生と!蝉が鳴く、畜生とぉぉぉ!」
俺「シーズン野田で〜す」
彼らに酒を飲ませると、サイヤ人が月を見るのと一緒の現象が起こります。
一見恐く厳ついカズ君ですが、家中おもちゃだらけ。一人娘を溺愛しています。
一見恐そうですが本当にこわい義弟の娘、つまり僕の姪っ子はとてもかわいいです。そっくり
いずれおばあさんになることを端的に表した一枚です。
なんだか、恐楽しい一日でした!