ごっきーん! シーズン野田
夏も終わりようやく涼しくなってきました。
季節の変わり目、やはり体調を崩しやすいのか、ここに3日風邪をこじらせ、鼻をかみすぎて難聴が悪化。
一日頭がぼわぼわして、適切な言葉が出てきません。
さらにに耳が詰まった感じがして、耳抜きできなくなった。
けれども、暑苦しくて開放感溢れる、女も尻軽なドキドキサマーがいつのまにか終わり、ちょっとした寂しさが充満する秋の初めの過ごしやすさが、僕は大好きなわけであります。
結局この夏もクーラを買わず、なんとかやってしまいました(パソコンとプリンタ壊れた時点てアウトだけど)。
けれども、あいつは涼しくなった今でもカサカサと音をたて、ダウジングよろしくな長い触覚をうねうねさせ、羊羹色の醜いバデイを這わせてやってきたのです!
完全に油断していました。
三日連続です。
しかもでかい!
しかも壁を這っての、はりっきての登場。
死角ぎりぎりのところに、右から左へと黒い物体。
僕は悲鳴をあげ、自室で己のポコチン見ながら「よくできてんな〜」と感心している同居人のライフスタイル角田に思わず助けを求めました。
何を隠そう、彼はゴキブリ退治のエキスパート!
まず、ゴキブリを発見した途端に「しゅー」と言い始めます。
頭の中で食い気味でゴキジェットをかけているのです。
基本我が家で発見されるゴキブリや毒キノコの類いは、全て彼が退治(対峙?)することになっています。
まず、壁にへばりついた高い位置にいるゴキブリは、落下してくる可能性があるので要注意。
夜回り先生の影響をガチで受けている角田は、「いいんだよ」となだめながらゴキブリを隅に追いやり、逃げ道を塞ぎます。
そこで一気にガスを吹きかけるゴキスタイル角田。
「いいんだよ!しゅーーーーー」
ひっくり返った同胞に、とどめを刺すため画鋲で体を貫こうとする角田。
彼なりのゴキブリに対する、敬意と哀れみのレクイエムです。
そして彼は必ず最後にこう言います。
「中学の頃の俺を思い出すんだよな」
ひっくり返ったゴキブリと、昔の自分がどうしても重なってしまうようです。
けれども僕は、「今でも充分ゴキブリの心を持った大人だよ」
と、彼の背中を見ながら微笑ましくそう思うのです。