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さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

夜が明けちまうぜ!  ライフスタイル角田

ようやく仕事が一山越えました。ハフー、さすがの俺もなかなかきつかったぜ。20時以降は食事を控えるというルールを無視して馬鹿食いしてしまっていたぜ。
最近「無我」の境地を目指しているのですが、到底たどり着けそうにありません。目指しているとか言ってる時点でアウトな感がありますね。
芥川龍之介じゃないですが、ぼんやりとした不安が毎日僕を襲ってくるので無我の境地バリヤを張りたいです。ぼんやりとした不安ってのは将来のこととかではないです。得体の知れないもんです。芥川も「将来にぼんやりとした不安がある」と言いつつも、自分は今後どうなるんだろうとか、いい物が書けなくなったらどうしようとか、抱えていた悩みがあるとか、そういう具体的な不安じゃなくって、もっと言葉にできないわけのわからない不安だったと確信しています。

彼の書いた「歯車」という短編がありますが、これを読んで僕はそう確信しています。黄色いレインコートの男をなぜか何度も目撃し、目の前にはカタカタ回る歯車の幻影が見えちゃうという話だったか。(芥川が自殺前にドッペルゲンガーを見たとされてるのはこの話が由来なのか?)
まあ精神のお病気と言ってしまえば一言で片付けられますが、ともかく人間はそう簡単じゃないし、この世界もそう簡単じゃないってことは確かです。デヴィッドリンチがかつてO.Jシンプソン事件をもとにあの「ロスト.ハイウェイ」を撮りましたが、極端に言うとあれなんじゃないですかね。世の中が見かけどおりではない、一筋縄じゃないってことのお話。事件が起こり、犯人は確実にいる。でも「なぜ起こったのか」を本当に解明できたと証明することはできない。
一応動機やら原因やらを真実かのように報道されて一段落。それがほとんどだよね。