さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

耳で雨             シーズン野田

本日映画の試写会に誘われたので、メンバーの角田と加藤と汐留まで。
加藤ふりかけはテレビ出演後さまざまな方々からメールやファックスが届きまくりで臨時のバイトを雇ったとか。
とにもかくにも、ネットの時代とはいえ、やっぱテレビってのはでかいよね。



さて、テリーギリアム監督の「Dr.パルナサスの鏡」。
ヒースレジャーの遺作です。
彼は、撮影期間中にお亡くなりになったわけで、代役をジョニーデップやジュードロウなどが演じています。

CGだらけで鮮やかで、けっこう面白い映画なのですが、ネタのアイデアに既視感があって、オチを求める僕からしたらちょっと物足りない印象です。
とんちの部分というか「やられた!」ってのがない。
まぁ、映画ってそれだけじゃないけどね。
あと、なんでもCGで出来ちゃうから、やれないストイックさってのは減って来てるよね。
なんかぽっと出をそのままやっちゃう感じっていうか、脳からイメージがダイレクトに画面に出てるって言うのかな、なんかちょっと下品に感じるんだけどお前らどう思うよ?
ただのアナログ懐古主義って思われるかもしれないけど、これやったんだすげーってならない。
だからアイデアが重要で、そのうまさをもっと見せて欲しかった。

ただ、話はすごい面白いよ。
あと、最近の邦画みたいな即物的なお涙ちょうだいじゃないく、観念的に腑に落とそうとしてるし好感持てる。作家性あるし。
漫画で「ペット」ってのがあるんだけど、設定が少し似てます。
前にもブログで紹介したけど。





話は変わって、小生は片耳が難聴です。
なぜか今日、行きの電車で耳が痛くて仕方なかったわけです。
加藤ふりかけに「天才が急に喋らなくなった」と怒られたのですが、耳が痛くて呑気に話しなんかしていられません。

で、思ったわけです。
こりゃ雨が降るぞ、と。
で、映画終わって外に出ると雨が降ってるんだよ!!
がははは!!
耳がおかしいときって雨が降るです。
気圧の関係か、たまたまか。
天気予報いらないね。

こういうことってあるんだよね。
体ってのは何かを常に感じてるんだなって、気分も天候の一部なんだと思うよ。
あと、なんかチンピクしてるなぁって思ったら、目の前に裸の女がいたりしてね。
いや不思議だよね体って。