さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

ネタバレ注意   シーズン野田

見直しが嫌いです。

学生の時分、テストの見直しは絶対しろと先生に言われましたが、全くしませんでした。

一度解いた問題をまたふるいにかけて、やっぱこっちか?と自問する事が面倒くさいし、それで間違ってたらその後悔たるや、カップ麺の焼きそばに湯切りしないでソース入れちゃうくらいのごとしです。

整形に失敗するようなもんです。



脚本に関しても、第一項から改稿していく作業が大嫌いです。

一度書き上げたら二度と読みたくないのです。

いろんな人の意見を交え、さらにブラッシュアップしていくことはとても重要なのですが、読みすぎると何が面白かったのか分らなくなっていくので鮮度が奪われ直感を信用出来なくなり理屈っぽくなる。

これほど腰の重い作業はございません。

なんでこんなに確認や見直しが嫌いなのかと申したら、もともと後悔ばかりする体質だからであって、気がつけば、あのときこうだったらとか、思ったりしている。

島田洋七ががばいにこう訪ねます「なんでばあちゃんは前向きなの?」

がばいはこう答えます。

「後ろ向きには歩きにくい」

だから前向きなんだそうです。

いやいや、そう言う意味じゃないよ!!!

俺ってば普通につっこんじゃうの!

けどまぁ、後ろ振り返ってたら、めそめそくよくよして、これからの対策を考えるモードにはなりにくいってのも確かです。


自分はなにをしていたのだろう?

自分は何で生きているんだろう?

どうしてどうしてこんなに孤独で辛い世の中なのに。


こんなことはもてない暇な東大生が考えていればいいんです。

暇な時間をつくらない、これが鉄則なのです。

だからテストの時間配分も、見直しの時間なんて作らない事です。

ぎりぎり丁度終わらすことが、後悔しないコツになります。

余計な詮索や反証はしない。

知らぬがほとけ。

だから恋人の携帯なんて見ちゃ行けないし、人間ドックなんていかなくてもよし!!

人の意見は都合の良い意見だけ聞いときゃいいんです。


わかりましたか?俺!!