さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

マツコ・デラックス シーズン野田

近所のスーパーの店員の声が小さくて、頭にキテいます。

何を言っているのかわからず、自分の中の店員ワードアーカイブを参照し、コンテクストを辿って返事したりしてるんだけど、なんでそこまでこっちが気を使わなきゃならんのだね。

毎日行くので、気まずくなるのが嫌だから、まだ文句は言ったことありませんが、いいかげん怒ってやろうかな。


だけど


マツコデラックスとか、オカマの人って恐そうだけど、店員にキレる人って、凄い嫌だと言っていました。

ちょっと意外ですが、女の人って例外なく店でキレる男に幻滅しますよね。

絶対いやだって、口々に言いますね。

まぁ僕も嫌ですし、そんなことで怒らなくても…

っていう現場はよく見かけます。


だけどね、本当にムカついた時に怒れない、言うべき時にしっかり言えないってのは、ちょっと情けないよね。

何となく怒るのを忘れてしまった日本人って風潮が、怒る奴はうざい、扱いにくいって、一括りにしてしまう。

自分は、なるべく怒ろうと思っているんだけど。




こういうのって「バランス」ってのもあるよね。




ライスタ角田と外で飯食ってる時もそう。

彼ってちょっとしたことで店員を睨んだり、

オムライスにケチャップかけたりするんだけど、

いつキレ出すか、

いつ服にケチャップ付け出すか、

ヒヤヒヤするんだよね。



で、だからこっちは、

まぁまぁ落ちついってってなだめるし、

自分は服を汚さない様にしようって気をつけるんだけど、

もしその場に自分一人しかいなかったら、完全に烈火のごとく、怒りが火の玉となっていただろうし、

全身、一瞬血まみれの様になると思うよ、ケチャップで。




だから、人間は誰かとご飯を食べた方がいいんだろうね。


人の振り見て我が振り直すってやつだ。


まぁまぁ、「落ちついて」、とね。


でもって、この文章に「オチ付いて」終わらしたいんだけど、

なかなか怒りって「下げ」ること出来ないからね。


おあとがよろしいようで。