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さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

昔々あるところに…   シーズン野田

黒い物体が迷い込んできました。

僕の部屋にです。

馬鹿でかい蛾?

かと思い、隣の部屋の角田に助けを求めました。

角田は、その黒く羽ばたく物体を見てすぐに、

「ホウホリだ!」

と叫びました。



『角田言語論・下巻』を参照して調べてみると

「ホウホリ…コウモリの意。またはホウホリ」と記してありました。


まさか自室にコウモリ、あるいはホウホリが迷い込んで来るだなんて、ビックリです!



確かに僕にドラキュラ気質があるとはいえ、彼らに仲間意識は全くありません。


しかしコウモリは、馬鹿みたいに暴れ回っており、あまりの激しさにそこにメッセージすら感じてしまいました。




「俺だ!俺!助けてくれ兄貴!わけあってこんな姿にさせられてしまったんだ!この魔法をとくには、乳首に墨を塗り「乳拓」をとってコンロで燃やしてくれ!」



と言っているようでした。

もちろん僕の妄想です。そんなわけありません。

しかし、


角田おもむろに両方の乳首に墨を塗り始め半紙をあてて、専用のバレンでこすっていました。


角田も同じように感じたんだ!


と思って彼の行動を見ていると、右乳首の形がくっきり転写された半紙を、自分の部屋に飾ってニヤついていたので、ただ単に「乳拓」をとって楽しんでいるだけでした。


両乳首の「乳拓」を作成していたので、部屋に飾らないもう片方(左)は僕にくれました。

そして彼はこういいます。

「いいものもらったな」

これで、通算7枚目です。

コウモリは、気まずそうに部屋から出て行きました。


「こんなやつらと一緒にいたら、頭がくさって音波に反応できないぜ!」


たぶんこれは、本当に思ってそうです。