さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

今週のお題「あまいもの」   シーズン野田

はてなブログのお題をやってみます。

 

今週のお題は「あまいもの」

 

あまいものを控えるようになったので、難しいですね。

 

ただ、どんなに控えてもお前はあまい、あますぎる、と言われ続ける人生は今の所変わってはおりません。

 

あまいものが好きで、隙あれば、コンビニスイーツを食い散らかし、ケーキバイキングとか平気で行っちゃう女どもにも、あますぎてもたれると言われる始末です。

 

あまいっていうのは、楽観的であったり、依存心が強かったり、大人になりきれてない人、自分の言葉で言うと「もっこりピーターパン」のことを言うのでしょう。

 

けれどもね、あまいってのいうのは、常識と照らし合わせて示される一般論でしかありません!!

 

例えばホームレスも考え方が甘いから、ホームがレッスン中であると普通は思いますが、

 

こんな私に家も家族もポコチンもあるなんて、そんなふざけた人生で良いのだろうか、

 

と逡巡しながらも決断し、自分を律するためにと、去勢して、新宿の中央公園でゴロゴロしている修行僧であると、考える事もできるわけです。

 

本人にしかわからない辛さがあるんだと思うのです。

 

囚人どもの楽しみは、なんと言っても甘い物。

 

そんな彼らが嬉しそうに食べるピーナツバターを観ながら、

 

税金で犯罪者に何を食わしておるか!!あまいんじゃ!!サトウキビでも齧らせておけ!!

とお怒りになる納税者もおられるかもしれませんが、毎日食べているわけではありません。

 

たった月に一回です。

 

僕らが見ているのはほんの一部分。

 

けれども全て観る事ができないから「常識」という概念が、繰り上げて計算し、甘い、辛いを選定する。

 

けれども、繰り上げられてしまった数字にこそ、真実があるんです。

 

世の中は、そんなところを見てくれない?

 

ええ、そうでしょう。

 

世の中様は、お忙しいから。

 

お暇な方々が、真実を把握し、お忙しい世の中さまは真実なんてどうでもいいんです。

 

だから「常識」をつかう。

 

それはわかりやすさへの依存です。

 

ひょっこりひょうたん島のドンガバチョが海水は辛いから、砂糖を入れれば中和され真水になるはず!と勇んで試してみるのですが、なんともいえず「おえ〜」となる。

 

コレと一緒です。

 

中間のおえ〜っとなるようなことを知りたくない、考えたくない。

 

だから、あまい、からい、で棚上げしとるだけです。

 

つまりこういうこと、

 

俺があまいのではなく、世の中がわかってくれないだけだ!!

 

阿鼻叫喚を共感して!!!