ロッククライマーとして、凛として
鬼は外!佐村河内!
という駄洒落を思いついて、あいつをうちに入れたばかりに今回の騒動が起こったのではないか?と邪推しているシーズン野田です。
もう本当に、絶望的なまでに人の話が聞けない、シーズン野田でもあります。
今回はその話。
とにかく人の話が聞けないのです
上司からの業務連絡、
飲み友達のすべらない話、
老人が語る戦争体験、
アップルサポートのオペレーターが説明する今後の手順、
親からの本当の息子ではないという告白、
決してねずみ講ではないという友人の熱弁、
同居人の恋の相談など、とにかく右から左のちくわ耳です。
相づちだけはうまいから、「あいつは、飲み込みが早い」という、フードファイターなら喜びそうな誤解を受けて、のちのち相手をがっかりさせる不始末をやらかすことも多々あります。
もちろん、聞く気がないわけではありません。
というか誰よりも「聞く気」が体中にみなぎって、オラ、頭が金髪になりそうだぞ。
ですから最初は、それはもう、ロッククライマーのごとく、その話の岩肌をガシガシと登っていくわけです。
両手両足を駆使してとっかかりを探しながら。
ですが次第に、腕がプルプルし始め、やがて壁そのものがつるつるし始めます。
そして、気がつくと……
話し相手の顔を構造分解してみたり、
その人の結婚相手を想像してみたり、
別れた彼女を思い出したり、
中学の時に小池と見た「ガメラ2」で爆睡し、気がつけばウルフルズのエンディングが流れていたことを思い出したり、
別れた彼女を思い出したり、
コナンが大人になかなか戻れない事を憂いたり、
マックのポテトが全サイズ150円であるのに、Sサイズを頼む人の気が知れなかったり、
別れた彼女の事を思い出したり、
富士そばでうどんを頼む奴の気が知れなかったり、
再び別れた彼女の事を思い出したり…
と、思考が幾重にも重なり渦を巻いていくのです。
結果、最終的にたどりつくのは、
この人の頭をひっぱたいたらどうなるのだろう?
という、行き場のない衝動です。
熱弁されればされるほど、今履いているスリッパ、場合によってはスケート靴で、相手の前頭葉付近をスパーン!とひっぱたきたくなるのです。
愚打したくなるのです。
大事な話であればあるほど、この妄想と衝動はどんどん大きく膨らんでいきます。
これはもう病的で、先日も、先方に話を振られた瞬間に思わず「スパーン!」と言ってしまい場を凍らせました。
しかも、まるで郷土玩具の赤ベコのように、ダイナミックに、先方の話にうなずいていたものですから、<この人はもの凄い理解者である>と期待させてしまったと思います。
なのに「スパーン」と返され、クマモンばりに目を丸くしている先方に
「スパーン…がかかりすぎますよね〜」
とごまかしてももう後の祭り。
一気に震災後の政府並に、信頼を失っていきます。
もう何を言っても、信じてもらえません。
こうしてロッククライマーは崖から落ちてゆくのです。
これは人の話に限った事ではなく、映画を見てても同じです。
途中で話を見失うのです。
他の事に意識の軸がズレはじめ、ストーリーがさっぱり分からなくなり、気がついたらジャイアンがいい人になっていたり、エドワードノートンとブラピが同一人物だったり、さっきまで裸だった吉高由里子が服を来ていたり、キキがトンボといい感じになっているかと思いきや、ジジがメス猫をはらませていたりするのです。
おそらく「魔女の宅急便」では、キキとトンボの情事と、ジジとメス猫の交尾の、カットバックシーンがあるはずなので、もう一度見てみたいと思っています。
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さて、映画を見まくるプロジェクト
ミマクロードヴァン・ダム
を発動させた割りには、忙しくて映画を観る暇がありませんが、そろそろ本格的に指導します。
寝る間を惜しんで映画を見ますが、惜しんで「おしん」を見る等といった愚行はいたしません。
辛口辛辣悪口酷評こき下ろしレビューもこの場で書きますのでどうか、お楽しみに!