変にナルド
連日、マクドナルドに行き、
全サイズ150円!
というお得なキャンペーンを展開中のフライドポテト(もちろんLサイズ)とアイスコーヒー(もちろんSサイズ)で深夜の清掃の時間まで脚本を執筆し、「ああ、清掃の時間て、日によってまちまちなんだな」と発見した、トリビアで興奮しているシーズン野田です。
文章の流れで、興奮している、と書いてしまいましたが、いたって平常心です。
そろそろ喪黒福造に「そんなにマクドナルドが好きなら…ドーン」とやられて、気がつけばドナルドになっていてもおかしくない程に通い詰めています。
今度ちょっとした映画を撮る事になり、自分は脚本担当なのですが、監督のライフスタイル角田からの難しい要求と、厳しい指導とかわいがりのおかげで、脚本を書かねばならないからです。。
彼も彼で、ライフスタイルがとんでもなく乱れている状態に陥り、誰よりもがんばって映画化実現のためにさまざまな人間関係に翻弄され疲れ果てているので、自分も頑張って傑作シナリオを書かねば!と気持ちを奮い立てているのですが、ついつい
「地球爆発しねーかな」
と自分のせいではない外的要因でもって、逃げ出すことばかりを考えてしまいます。
しかし、難産です。
もともと安産型ではないのですが、特に今回は難産です。
内容は言えないのですが、コメディではないから、というのが一番の理由なんだと思います。
第一稿を書き上げた時、
「お前は植田まさしか!やりなおし!」
と脚本を破り捨てられ、何も言えず、運転免許証を見せ、植田まさしでないことを必死で訴え論点をずらすことしか反論の余地がない自分が不憫でなりませんでした。
これが、多感な時期にコボちゃんやフリテン君、サザエさんに、くまのプー太郎という、四コマ漫画しか読んだ事のない者の末路なのかと…。
シナリオがないと、スタッフが準備できない、できなすぎる、早く上げろ、上げすぎろ!と言われ続ける毎日で、角田が怖いノリスケさんに見え、そのせいか、シナリオに突如ノリスケさんが登場し、いささか先生に「今日は遊んできていいですよ」とやさしさを見せるシーンをついぞ入れてしまう精神不安に落ちるほどでした。
そうして、ノートパソコン一体型の俺が夜な夜なマクドナルドに出現する事になるわけです。
毎日マクドナルドを利用する理由、俗にいう「利用理由(リヨユウ)」は、24時間営業であるという点につきます。
ドトールやエクセルシオールなどは22時あたりで閉店してしまう。
けど、家じゃ同居人とマリオカートをやってしまうから執筆ができない。
そうしたら、やはりマクドナルドにいくしかないわけです。
まるで光りに群れる蛾のごとく、夜のマクドナルドは鱗粉をまき散らしそうな人種で溢れております。
その辺は、少し前にも当ブログで触れました。
http://nigaoolong.hatenablog.com/entry/2014/05/29/014459
けれどもここにきて、今度は自分が「周囲からヒソヒソとされる」人物になっていることに気がつきました。
確実に、自分に対して、何かヒソヒソしている光景がやたら増えました。
これは美大出身者特有の自意識なのでしょうか?
むしろそうであることを願いたいのですが、そうだとしても、まるでコチラを見てない感じを装い、体を動かすついでにコチラをを見るという常用手段が眼前でくりひろげられる度に、心が折れそうになります。
俺が一体何をしたのだろうか。
ただ、ニヤニヤしながらパソコンに向かい、執筆しているだけじゃないかと、下半身丸出しで。
原因発見!
ということで、それ以来、下半身にテルマエロマエ的な布巻きつけ、申し分のない状態であるわけですが、それでも、向かいの男子高校生がこちらをちらちら見てきます。
目が合う度に、ひそひそやってきます。
俺が何かしたのだろうか…。嫌われる事が誰よりも嫌いなので、やさしい顔で愛想をよく、彼らをずっと見つづけていたら、なぜか去って行きました。
去って行く間もずっと、彼らを笑顔で見続けていました。
彼らも見られているとを知っているはずなのですが、一切こちらには顔を向けません。最後の最後、階段を下りる直前でようやくコチラを一瞥したので、
口を大きく開けてベロを出したりひっこめたりして、
最大の友好を表現したのですが、なぜだか走って逃げて行きました。
何が問題だったのでしょうか。
もしかしたら、マクドナルドに鱗粉をまき散らしそうな蛾的な輩たちは、最初から変だったわけではなく、
マクドナルドに訪れているからこそ自分でも気がつかぬうちに「変」になったのではないだろうか?
だから自分もマクドナルドにいることによって、しらずしらずに変になり、自分では普通だと思っている行動も常識的におかしくなってしまったのではないか?
まるでゾンビです。
マクドナルドは、ゾンビ生産場です。
最近も、鶏肉の問題でナゲットノーゲット状態ですが、いい加減、やすかろう、まずかろうの精神はやめていただきたい。
と、ユーザーは実に勝手なもんですかね。