さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

ださいカバの、求婚試合   シーズン野田

タイトルは適当です。


さて、





ローンが返せない、スタローン





という駄洒落を思いつき「危険に満ちた一年」を予感しているシーズン野田です。


前回のブログを読み返し、一人で爆笑しているイタい自分を冷静に保つために、今日もブログを更新です。





自殺願望にかられた男の話を思いつきました。

気がつくと、いつも天から丸く結わえられた縄がすっと下りてくるのです。

俺はどこにいけばいいのだろう。

あの頃はよかった…。ああ、腹が減った。。

もう生きる気力もない。

そして、ばたりと倒れて死んでしまう。

実は男は、飼い主に捨てられた、犬だったっていうオチです。

天から丸く結わえられた縄は、首輪であり、自殺願望ではなく、飼い主を求める幻想の首輪だったのです。


人は、いつだって生きたいのです。

だから自殺する。

生きるために自殺するのです。

そういうややこしい生き物が人間です。

そうは思いませんか??



知った様な口はここまでにして

今日は劇団いい加減にしろの小林主宰と久々に会いました。

僕が担当している、彼の次回公演のフライヤーの打ち合わせです。

小林君は、僕よりも大分年下で、大学を辞め劇団を立ち上げるという無頼な生き方をしている青年です。

僕らのライブにも出てもらった事があります。

そういうキラキラした若造と話していると、とても心が浄化されます。

年上の人と話しているのとはまた違った「教え」がそこにあり、なるほどなぁ〜と思う事が多いです。

そして、俺が彼の時は何をやっていたのだろう、とふと反省したり、羨ましくなったりする。

そんな気持ちも貴重だし、まだ自分に眠っている根源的な表現欲求に出会え、嬉しくなったりします。

小林君に、あれこれ言いながら、自分に言ってるんです。






別れ際、彼は僕にこういいました。





「野田さん、今正直めちゃくちゃつらいですけど、どうせ表現活動をやめて就職したって、つらくてすぐやめたくなるじゃないですか。どうせ売れたってつらいんだし。だから、やめないで、自分がかっこいいと思えるつらさの中に、僕はいたいんです」

だって。




素敵じゃない?





不意打ちでたまにこういう言葉が聞けたりするから、人と会うってのはいいですよね。

落ち込んでた事も忘れますよ。



やべ、思い出してきた(汗)。