さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

シーズンシアターへようこそ  シーズン野田

庭には三羽、美輪と米良がいる(にわにはみわみわとめらがいる)



という早口言葉を思いつき、



美輪明宏をいじると不幸なことが起こる…と言う噂を思い出しました。


もし、この噂を美輪サイドが流していたらと思うと、なるほど、そういう商法もあるのかと少し感心してしまうやりくちでもありますね。

確かに今はあの方を悪くいう人ってそんなにいませんからね。

まぁ昔は苦労したそうですし、一生分の悪口を言われているだろうからね。




米良は知りません。






さて、今年は映画を観まくろう!!という目標を掲げました。

プロジェクト名は

「ミマクロード・ヴァン・ダム」。


ジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画限定なのですか?というQがよく届くので、Aとして



ジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画<以外>を観るプロジェクトだよ」



と説明するのですが、実際はそこまで明確な線引きはありません。

とにかく映画を観る。

忙しくても、眠くても、映画をほぼ日で観る。



ほぼ日とは言っても、糸井重里じゃないよ。




最近よく糸井さんがこのブログに登場しますが、会った事はありません。




ちなみに子供の頃、世間ではバス釣りをやっている道楽者の事を「イトイ」と呼んでいるのかと思っていました。


釣り糸のイメージがぼんやり、糸井につながったのかもしれません。


またまた話がそれました。

とにかく映画を観る時間を残して何事もテキパキやる。

そんな安藤忠雄のような忙しい生活をしようと決めました。

髪型もおかっぱにしようかな。



どんなに、何かの締め切りが間近で、本当に間に合わなかろうが、映画を観る。


そのためには、まず、楽しまなければなりません。


勉強で観ても駄目なのです。


安室ちゃんも言ってます。


  楽しまなきゃ生きてる意味がない
  だけど楽しいばかりじゃハリがない
  山も谷もない道じゃつまらない
  ジェットコースターにならない


あれ。これって、ジェットコースターデザイナーの歌じゃない?


まぁ安室ちゃんはおいといて、とにかく楽しむためにと、プロジェクターを使う事を思いつきました。




映画館感が増しました。


エイガカンカン。



徐々に本格的に、バルト9みたいにして行こうと思っています。



とりあえず、実写だと心臓がビックリすると思い、肩ならしにドラえもんの映画からスタートしようということになりました。

さっそく、のび太の恐竜を借りて観たのですが、のび太が「ドラえも〜ん」と叫び、オープニングが始まるあたりでやめました。

2014年においてものび太はまだドラえもんに頼っていたのです。

のび太も自立できてないから、俺もいいや…と甘えが出そうだったのいうこともあり、予備で借りておいた

「アップサイドダウン 重力の恋人」

という映画を観賞することにしました。





二つの惑星が重力で上下に引き合う世界を舞台に、上下別々の星で暮らしていた男女の運命的な恋の行方を映し出す。




というとんでもプロットの映画です。




「俺、ドラえもんはパス」




とかっこつけて、自室のターンテーブルでキュッキュッと<禁じられた遊び>のレコードを傷つけていた同居人のライスタ角田も、この映画は前から観たかったらしく、シーズンシアターに入館してきました。



ただ、コレが失敗でした。




彼は映画の冒頭から映画を批判し始めたのです。



「そんなわけあるかい!なんで記憶なくしとんねん!記憶なんてそんな簡単になくなるかいな!体に入ったワインはなんで重力に逆らわなへんねん!何が燃えて、何が燃えないのかさっぱらりわからんわ!監督呼んできーや!わいが言ったるわ!」



と大声でまくしたてました。




「あの、他のお客様のご迷惑になるので…」
「は?二人しかおらんやろうが!」




確かに、二人しかいません。

そりゃ、家ですから。

ただ、映画館感が薄れることを僕は懸念しているのです。

そんな心配を他所に…角田は映画の矛盾点をつきまくります。



しまいには

「おいおい、おかしいやろうが!両親はマーティのことをよく覚えていなきゃ、おかしいだろうが!」



バック・トゥ・ザ・フューチャーの矛盾点にまで話がとびました。






確かにこの映画、よくわからない箇所が多すぎて、よくわからないまま二人が結ばれて終わっていきます。

重力と反重力を生かす演出は、まるでゲームです。

マリオギャラクシーという傑作があるのですが、まさにそれ。

ゼルダの伝説でも反重力を使った謎解きがありますが、ゲームだと気にならない粗が映画だと非常に気になる。

こういう世界を描く物語は<ルール>がきっちりしてないと、お話に入り込めないということがよくわかりました。

昔、シナリオコンペの面接で審査員にその辺を突かれた記憶が蘇り、



そういうことか



と時を経てわかりました。

まぁ僕らのテイストはギャグなので、多少矛盾があったっていいんじゃないかと思ってはいますけどね。

この映画もテイストがギャグなら気にならないかもしれませんね。



さてと、膨大に山積みになった仕事をいまから片すとするかな。。。。。


映画観てる場合じゃないわ!!!!



ブログ書いてる場合でもないわ!!