酷評シネマレスラー『中学生円山』 シーズン野田
ついに、でっ尻になった、レッチリ。
という駄洒落を思いつき、
「ついに」を入れて淡白さをごまかしている、という指摘と戦うために、理論武装中のシーズン野田です。
世の中では「じぇじぇじぇ」が流行っているようですが、自分のマイブームは
「ギクドキヤバ」
です。
ギクっとしたり、ドキっとしたり、ヤバってしたりすると思うのですが、同時にそれらが一度に三個にやってきたときに使う言葉、それが「ギクドキヤバ」です。
今年はこれがくるんじゃないかなと思ってます。
さてさて、映画をたくさん観まくるプロジェクト
「ミマクロード・ヴァン・ダム」
を発案したからには、ほぼ日で映画をみなければなりません。
ほぼ日といっても、埋蔵金とバス釣りでおなじみ、常に鼻の穴を黒く塗って北島三郎のモノマネをしているゲームクリエイターこと、糸井重里さんとは一切関係ありません。
このプロジェクトのせいで、寝る時間が完全に減りました。
さて、今回酷評するのは、この映画。
「中学生円山」。
あ、ちなみに映画は<賽の目次第>で決めているわけではなく、なんとなくです。
どこかの禿げタモリとは一緒にしないでいただきたい。
さて、いきなり毒づいてしまいましたが、「中学生円山」の話をします。
何も知らずに借りてきたので、円谷 英二の中学生時代を描いた再現ものかとばかり思っていたのですが、
「円山」という若干名字を変えての事だったので、まぁ事実を元にした、ほとんどがフィクションだからあまり間に受けないようにしていました。
ただ、さすがに
どんな時に特撮を思いつくんだろう?
とか、
ウルトラマンはスーツなのか皮膚なのか?という長年の疑問が解消されるかも…
とか、
って、期待して観てしまいますよ。
そりゃね。
主人公の名字が、円山(ツブラヤマ)ではなく、円山(マルヤマ)
であるという事実を突きつけられた当たりで
「あれ…」
と嫌な予感がし、
主人公の円山が、
<自分のちんちんを舐めようと、日々自主トレに励んでいる>
という下らない設定が顔を出した辺りまではね。。。
そしてこう決意しました。
「コレ以降、ウルトラセブンがアイスラッガーを怪獣に投げている間は、ただのハゲみたいになっているという葛藤を抱えているのかどうかが知れるかも…という類いの期待はやめよう」
ってね。
誤解を恐れず一言で言うと、
コメディ版『僕と彼女と彼女の生きる道』です。
「凛」ちゃんが出て来ない、『僕カノ』です。
また草なぎ 剛がシングルファザーをやってるのです!!
誤解を恐れず言い過ぎて、完全なる誤解を与えてしまったという自覚が急に芽生えてきましたが、この映画でも我が娘と暮らす、草なぎ 剛の奮闘ぶりが描かれているのです。
どうして、どいつもこいつも彼を<一人で娘を育てる父親>にさせたがるのか、理解できません。
中学生円山の役でいいじゃないかと。
中学生くらいの主人公に、中学生をやらせて何が面白いのか。
草なぎ 剛が中学生をやるくらいでちょうどいいんです。
配役にアクがなさ過ぎるんだよなぁ。
意外性というか、全員許容範囲って感じ。
ただ、この映画ヤマカンが監督・脚本なのですが、ヤマカン実写でもいけんじゃん。
って思いました。
まぁ、少しくどい演出と面白いのか面白くないのかわからないギャグがふんだんに入っていて、
ちょっとクドカンに影響うけてるのかな?
って思ったけれど、アニメの監督らしくアニメのシーンも入れてみたりと、いろいろやりたい気持ちは伝わります。
さぁみんなでつっこもう。
「いやいやいや、この映画の監督○○○だから!!!」
参加型ブログね。空欄は勝手に埋めてよね。
自分はクドカンの映画には正直「ピン」と来てない方で、
彼のOKとする所が、まったくOKにならないのです。
話の逸れ方の品のなさとか、ひっぱりの弱さとかで、途中からどうでもよくなってしまうのです。
そんな中、今回のサンプル『中学生円山』は、妄想をする中2が主役なので、突飛なことが起こっても、<妄想なのかも>って思えるから観てられました。
ちょっと前の流行った、童貞ものや、ヒーローものをいい塩梅で混ぜてできた、クドカン流青春映画です。
ただ、クドカンって良い人なんだろうな。
いまいち突き抜けない。
そんなこんなで、点数は辛めの90/100点なり。
さぁみんなでつっこもう。
「高得点じゃねーか!やめさせてもらうわ!」
※それと、いい加減「草なぎ」の「なぎ」の漢字を一発変換で出てくるようにしていただきたい。
このデザイナー泣かせが!!!!!