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さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

酷評シネマ「マッドマックス 怒りのデスロード」 

 

今週のお題「ゾクッとする話」

 

メルギブゾン「滅入るギブ!」

 

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という駄洒落を思いついたことで、メルギブソンに痛い目にあわされている人の気晴らしに、少しでもなれたらと願わずにはいられないシーズン野田です。

 

どういう理由があるのかしりませんが、マッドマックスの最新作はメルギブソンじゃないんですね。どうせまたDVでもやらかしたんでしょう。そのうち大統領を殴りそうな勢いでしたからね。

 

「イエス、ドメスティック!」

 

ということで、久々の映画レビューは

 

マッドマックス 怒りのデスロード」

 

ブロブロ、ブロロロロ〜〜〜!!

 

エンジン音が今でも頭にコベリ付いております。僕が生まれた頃に公開された前作から時を経て、マッドマックスシリーズの最新作がやってまいりました。

 

ブロッ

 

自分の周りでも見た人が多く、そのほとんどが広告の苗となり僕にその面白さを熱弁してきます。

今後、選挙前に電話がかかってくる勢いで

 

「野田さんは、見た方がいいですね

 

なんていう含みのあるススメ方をされたりしたもんですから、この糞忙しい夏師走の時期でありますが、行ってきました新宿はTOHOシネマ。

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最近出来た、馬鹿でかいゴジラがビルの屋上から頭を出している映画館です。

僕はああいうのをみると、

 

「頭だけつくって全身を作らない、このナマケモノたちめが!」

 

と、宮沢賢治雨ニモマケズを刷って渡したい気持ちになります。

感じさせようとする事で逃げないで欲しいです。

 

 

ブブブ、ブロッブロッブロッブロッ

 

 

さて、昔は映画館の醍醐味と言えば、冒頭の予告だったりしましたが、最近はもう勘弁してくれと思うようになりました。コチラ側が動けないことをいいことに、見たくもない映画の予告やら、ウスラサブイアニメやら、ノーモア映画泥棒やらと、全くナチスの拷問じゃないんだからって感じです。映画泥棒なんて放っておいてやれよと。

 

 

 

ブロロロロ!!!

 

 

 

ちなみに、4Dを体感したかったのですが、どこもやってなかったので、2Dで見た感想です。

 

 

マッド、つまり狂気がテーマになっている映画です。

もしキョウキが見当たらず、警察もお手上げ状態だったらどうしようと思ったのですが、え?キョウキ違い??それは凶器だって!?

わお、気づいてもらえておれ狂喜!ブロロロロ!!

 

 

 

 

 

 

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ブロッ、ブロロロロ!!!!

 

話を戻して、

 

その突抜走る狂気のメタファーとして様々な自動車たちが出てくるわけですが、知らない人にはなんのこっちゃわからないので、もっとわかりやすくいうと、

 

「教習所のビデオ ヘビメタバージョン」

 

だと思っていただければ、いいのかなと。

 

あるいは

「逆東京家族

 

普通に言うと、ポストアポカリプス的世界観の中で、狂気乱舞にマッドな改造車が走りまくるカーチェイスのその様がとんでもなくいかれている映画です。(普通の教習所のビデオも狂気じみたところがありますが)

 

鉄の臭いとか、砂埃をリアルに感じる事ができるという4Dせずして4Dな映画で、これ4Dで見たらアレルギーでるんじゃないかっていうくらい圧力のある映画でした。

 

 

 

さて、そのカーチェイスぶりが最大の見せ場ではあるのですが、自分はむしろその他の部分にこの映画の肝があるような気がしました。

 

ドラえもんの映画でいうところの、<みんなでご飯食べてるシーンが一番印象的>現象です。本筋とは関係のない(いやあるけど)ディティールの魅力に満ちあふれています。

 

とくに印象に残っているのが、裏切った仲間を追いかけるために、ワルどもが興奮しながら高くハンドルが積み上げられたハンドルツリーからハンドルを持って行くシーンです。

ハンドルがまるで神聖な物体として扱われているのですが、全く意味がわかりません。いや意味は分かるんですが、まるで深夜思いついたことを「あれは深夜のノリだから」という自制心でもって振り返らずに具現化したような馬鹿さ、得体の知れなさを感じ

「あんた一体、ハンドルのなんなのさ!!!」

という混乱に陥るのです。

 

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この映画の見方が定まった瞬間でした。

 

ブロッ

 

こう言った狂気じみた演出や編集が随所に散りばめられているので、映画そのものが「狂気MAX」というテーマを体現しているんです。

 

「ふむふむ。多分あのタンポポの綿毛の飛び方の卑猥さが、生命の狂気なんだな」

 

みたいな感じでコチラからその狂気を見つけ出すという態度を求められるのではなく、狂気そのものを利用し、ブローっっと、狂気として発散させるので、すさまじい圧力の中、興奮につつまれながら作品の渦の中に巻き込まれる。

よくわからないところは全て狂気!

ブラックスワン見たときも、同じようなことを感じましたが、物語そのものでテーマを語るのではない。

それがドラマと映画の一番の違いでもあります。

 

例えば青春映画なら、映画そのものが青春でなければならないし、何かに立ち向かう内容だったら、映画そのものが立ち向かってなければならないし、「生きよう!」とうメッセージがこめられているのなら、「生きたい」と思わせなければならない。そのような批評性が欠けていると、「作りました」で終わりんす。

 

<こんだけ やってもいいんだよ>っていうメッセージと言うか、なかなか完成しなかったであろう経緯も含めて蓄積したルサンチマンが熱量、狂気に変質していると言うかね。必見でした。

 

さて、ここまでは大分褒めましたが、最後にちょっとがっかりした事があります。

 

作品も終わり、

長い長いエンドロールで余韻に浸っていたところに最後に飛び込んで来た クレジットに愕然としました。

 

 

 

 

 

 

 

「字幕:アンゼたかし」

 

 

 

 

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ええええ!!!

 

何その名前!!

事故りまくりの映画なのに「アンゼン」って!

……というつっこみで終わらすならまだしも、

 

「アンゼ」って!!「ン」がないのが気になり過ぎ!!

 

 

どういう気持ちになればいいのかと。ゾクっとしました。

 

 

 

ブロッ、ブロロブロブログ終わり!!

 

 

 

 

 

 

ちなみに自分がその昔に作った、マッドマックスのオマージュです。

【にがウーロン】自動車あれこれ - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=T8QBtI8G-LY