チータ!パドゥー!!!!ラピュッタな毎日
WEB動画を作る仕事していると必ず小耳にはさむ「バズ」という言葉。
説明するのも恥ずかしいが、ようはパンデミック。
ネットの世界で一時的にドカンと広がることを「バズる」といいます。
バズったか、バズらないか
バズれば栄光を手にすることができ、バズらなければ「無能」のレッテルを貼られ、元の動かぬ木製の人形に戻されることもあるという。
あまりに重いピノキオ的な制裁に心がめげそうになりながらも、いかにしてバズるのかを、仲間と研究している毎日です。というか教えてもらっています。
最近得たバズ知識は「冒頭に女子高生を出す」というものです。
動画の冒頭で女子高生を出すと、早めの離脱を防ぐことができ、結果バズりやすいようです。
まるでおまじないのようですが、女子高生に興味がある変態がいかに多いという悲惨さが浮き彫りに。
この手法を最近2回ほど使いました。結果はどうなるのかまだわかりませんが、公開された途端、盛大にバズることでしょう。
バズ動画にはルールがあるようで、つまり、そのルールを外さなければバズるわけで、逆にやり方があるとしたら全時代的な「いいわけのできるクリエイティブの中にいた人間」はより肩身の狭いものになっていくでしょう。
だって、勉強して法則を手に入れればなんでもバズらすことができるのだからね。
バズらなかったらそれはただの勉強不足。やみくもに面白いものを作ったからってだめなんです。自分が本当に面白いと思ったからって、バズらないと無価値なんですね。
あーなんてやな時代なのだろう。
言い訳ができるから、答えはひとつじゃないから、ものづくりをしていたというのに。
まぁこれはWeb広告に限ったことでもなく、割といろいろな分析がされ切ってしまい、やるやらないの選択にいちいちバズるかバズらないかの意味や理由を付け加えないと理解してもらえず、ああ、違う脳みそが必要なんだなぁと絶望しております。
「面白い」からは理由にならないっていうんです。個人の感じ方のひとつであり、なんの説得力もないというのです。
バズらなくたっていいではないか。
いいものを作ればいいではないか。
もしそうじゃないというのなら、
そんな世界は滅びてしまえ、と滅びの呪文ここに唱えます。
・・・結局願うのは滅びではなく、承認のようでした。
せっかく作った動画が見てもらえないことの方が、やっぱりはるかに悲しい。
ということで少しでも観てもらえるものを作れるように頑張ります。
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街角のクリエイティブでコラム書いてます。
最新は板尾監督の「火花」です。
菅田将暉さんと桐谷健太さんの演技が光っている部分もありますが、売れている人間が売れない人間をやるとはどういうことなのかずっと考えこんでしまう時間でした。