さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

こんな日だけど

何か書くことで気持ちが変わるかもしれない。

 

でも変わりたくない気持ちもその中にはある。

とはいえ明日も仕事だ。

朝早い。

だから気持ちを切り替えないといけない。

気持ちを切り替えるってなんだろう?

切り替えられてしまう気持ちについて、なんの考えを持っていない。

それは本当に切り替えるべき気持ちなのだろうか。

 

ここからどんな人生が待ってるのだろう。

あと何回、悲しむんだろ。

あと何回、微かな生きててよかったを経験できるのだろう。

あと何回、死にたいと嘯くのだろう。

 

いや、もう死にたいなんていいたくない。

母の余命がいくばくだという。

思わず泣いた。

でも、生きなければと思った。

なぜなら再びこんな気持ちに妹や弟をさせてはならないからだ。

それでもあと何回か、死にたいと嘯くのだろう。

でも死なない。

こんな気持ちにならなければ気がつかなかった。

 

祖母も祖父も叔母も叔父もみんな死んだ。

悲しかった。

今度は母だ。母が死の淵にいるのだ。

いや、まだ生きてる。勝手に殺すな。

 

何か書くことで気持ちが変わるかもしれないと思った。

変わらなかった。

明日も朝から仕事だ。