さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

落下  ライスタ角田

スカイダイビングというのがありますが、僕はあれは本当にできないと思っていますし、一生やるつもりもありません。死ぬ直前にのみ、やってもいいと思ってます。
ですが、おとといくらいにウンコだかおしっこだかしているときに気がついたんです。
人生はパラシュートをつけずにやるスカイダイビングだってこと。
地面に激突して死ぬまでの間、いろんな風景を見て落下していくんです。風景を楽しむ余裕がある者が勝ちなんだなあ。どう落下しても、激突して死ぬんだもの。
僕は今まで、生きるってことは上昇することだと勘違いしていて、必至こいて、上へ上へとあくせくしていたように思います。
違うんだ、ただ落下していくのに身を任せるんだ、と逆転の発想をしたとたん、すっと肩の力が抜けました。
肩こりにも悩まなくなりました。
受験生に落ちるって言葉を言うな、といいますが、世の中では落ちるという言葉が必要以上にネガティブな印象にされているように思います。
万物は引力には逆らえないんです。
そうです。引力。実際は「落ちる」というより「引き寄せられ」てるんですよね。

落下は落下じゃない。死は死じゃない。
つまりそういうことだ!!

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