くる〜きっとくる〜! シーズン野田
それは酒の臭いとともにやって来た。
にがウーロンの生みの親こと、加藤ふりかけが270度に開いたガニ股で我が家にやって来たのだ。
「俺はフェリーニ、フェデリコのとこのフェリニーだ!」
そう言いながら彼は、寡黙にお下劣漫画「ケツ犬」を描いているライスタ角田の背中に、Tシャツの上からフェリーニのサインをし始めた。
全く気がつかない角田に味をしめ、ペンは首元に…。
しかしそれが仇となった。
実はライスタ角田の白いうなじは大のお気に入り性感体であり、ドのつくほどの、敏感地帯だったのである!!
角田「ハフー!」
射精寸前の角田は、ようやく背後の加藤ふりかけの存在に気がつき、筆ペン片手にぶち切れた(彼は通常筆ペンで漫画を描いている)!!
死闘である…。
時計は午前三時を回っている。
どんなグラディエーターでも、安眠している時間だ。
しかし、ここ小平の我がアパートは、「カス天才漫画家」と「ベンチャー信濃人」の異種格闘技戦のリングと化した。
鬼に金棒のごとし「角田にペットボトル」で有名なライフスタイル角田は、データ通りの作に出る。
角田にペットボトル。
しかし、なかなか懲りないヘラヘラと笑っている加藤に、角田は最後の手段に出た。
恥ずかしい過去のホモ写真
…さすがにこれには加藤も黙っていられず、反撃に出た。
とその時、せまるベンチャー信濃人のポケットに角田は何かを発見した。
角田「ゴゴゴゴキジェットだ!!」
そう、角田はゴキジェットがおからの次に大嫌いなのである!
つかさず、角田も、サランラップで腕を補強し攻撃力をあげようと試みるが…
愚作。
なぜなら、補強された腕は威力は増したももの、その重さ故にスピードに乏しく、スピードに長けた加藤ふりかけにとっては、好都合の何者でもなかったのだ!
明らかなデータ不足による戦略ミス。
防御力に乏しい加藤を、ゴキジェットの恐怖からか、一瞬で倒そうとした完全なる戦略ミスである。
戦術タイプの角田が、戦略タイプの加藤になかなか勝てない理由がここにある。
そして、加藤ふりかけが、文字通りゴキジェットを…
ふりかけた!!
笑っている…ふりかけが、ふりかけながら笑っている。
サランラップシールドで応戦するも、これではひとたまりもない様子の、カス天才。
あえなく白旗をあげ、風呂場に直行し体中にへばりついたVXガスをシャワーで流すことに終始。
しかしこの戦い、加藤ふりかけだけが笑って終わるのかと思いきや…
しっかりと角田も笑っていた。
彼は、ゴキジェットやおからが嫌いなのと同じくらいの絶対値で、さっぱりするのが大好きなのだ!
両者、素敵な笑顔でドローとなりました。