さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

ナイスダンス  シーズン野田

DVDを買いたいという方が表れまして、これも加藤ふりかけの「あしたをつかめ」の効果なのかなぁと、テレビってすげーなぁと。
けっこうアーツィーで良い買い物だと思います。

チェックがてら「ナイスダンス」を久々に鑑賞してみるとこれがなかなかどうして面白い。

ピエロ集団「キュビズム」が一人回顧にされてしまうという話。
誰がやめるのか?道化の下の顔が出ては引っ込む人間模様を一見描いているのですが、糞馬鹿糞あほにくだらない。
だってピエロ(クラウン)が「俺らは道化に徹して来た」って言っちゃうんですからね。
多分二回観るとまた違った発見が出来るそんな作品です。

これ出来た当初、正直そこまで評判よくありませんでした。
自信あったんですけど、面白味の狙い所が微妙すぎたのでしょう、なんだか普通のウェルメイド作品に捉えられてしまい、誤解を受けてしまったのだと思います。
そういう見方もできなくもないのですが、あえてコレをやっちゃうっていうところ、メタの神髄とでもいいましょうか、メタダイレクトと僕は言っておりますが、気付くと結構大胆な試みなはずなんですけどね。

自分の作品を面白いっていいすぎても可哀想な感じになってしまいますが、今のところ僕はこれが一番面白いしアーツィーだと思っています。
好きか?はわかりませんが…。

今売っているも「ハプニングス」の中に収録されているので興味があればご覧下さい。

ネットに上がっているバージョンとはまた違います。

あわせて「gossip」もへんてこりんな作品ばかりなので、そちらもご案内もうしあげます。


宣伝終了!!!