ライスタ角田のぽこぽこ相談室 ライスタ角田
とりあえず
おいらをナメているヤツ、全員俺の前に並べや。
順番にブッコロしてやるからよバカやろうが!!
おいらの話をきけ。例え話じゃけえの。
しょうがねえから例えてやろう馬鹿どもがよ。馬鹿が!
例えばおいらが、なんの意味もなくガチで力士相手に泥相撲を一日中やって、泥まみれの力士汁まみれ、自分の涙まみれでグッチョグッチョのベチョベーチョでヘトヘートになったとする。
その後おいらは家に帰るわけだが、グチョベチョのまま帰るわけにもいかないので、もちろんシャワーで泥を落とすであろう。
そうすっとおいらはつるつるのぴかぴかになり、きれいになったついでにエネルギー補給で牛丼大盛りくらいは食うだろう。もしかしたら特盛かもしれない。
ほんで少し元気を取り戻した帰り道、せっかく外出しているのだからと原宿に立寄り、たまの自分へのご褒美としてカッコイイコートなんかを買っちゃったりしたとする。5万円くらいはずんじゃおうかな?
その後なんやかんやでキャバクラに行ったり女をとっかえひっかえしたりですっかり夜になり、冷え込んできたので、さっそくさっき買ったコートを着て帰るだろう。
そうすっとおいらは、服なんかたまにしか買わないから、新しい服を着た気持ちよさで、ふんふんふーんと嬉しい顔になっているだろう。
するとどうだ。
家につくころには、ガチ力士と泥相撲を一日中やった痕跡は跡形もなく消え失せ、おいらはただの能天気野郎になっているのである。
そのおいらの帰宅姿をみて、おいらを知るみんなは
「うわ、泥相撲やってきたのにつるつるのぴっかぴかになってる。その上たくさんの女を抱いて、たらふく飯を食って、新しい服を買ったかのような幸福感に満ちているぜ。ふつう泥相撲やったら泥まみれだぜ?疲れ果ててげっそりしているはずだぜ。人によっちゃ死んでるぜ。そもそも泥相撲なんて恥ずかしくって、まともにやるやつなんてなかなかいねえぜ。それなのにあいつは、鈍感だからなんも感じないんだろうな」
と、こうぬかすのだ。
いやいやいや、泥は洗っただけだから。
申し訳程度のご褒美で、ちょっとだけ楽しい事しただけだから。
ガチで力士と一日中泥相撲した事実は、おいらの中にズッシリと残っているから。
おいらの事をうらやましいと言うヤツは、いっぺんおいらと入れ替わってみればいい。
苦しさの度合いはなんら変わらねえことがわかる。
泥を落とし、なんとかカムバックする作業があるだけだ。(これをしないと死ぬからな。)
んじゃなぜ泥相撲をするかって、そりゃ力士だからさ!
おいらにごちゃごちゃ言うヤツも、みんな力士を目指してるはずのヤツさ。
力士になろうとしてるくせに、泥相撲をすることをためらい、恥ずかしい事とし、おいらを異物扱いするわけや。
ここでいう力士とは、てめえの人生のことじゃ。ボケなすのとんちんかんのトーヘンボク馬鹿やろうが!!
とにかく
次会ったら、ぽっこぽこじゃけえの。
まとめ
「人は皆、泥相撲をやっている。滑稽に、泥まみれになって力士の汁をかぶる。その辛さはみんな一緒。その辛さを人に見せたがるヤツか、平気な顔でいるヤツかで、そいつの器がわかるってもんじゃけえの。」