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さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

ボツネタ  シーズン野田

タイトル「音階兄弟」

   ドと、レと、ミとソが立っている。
ド「ド」
レ「レ」
ミ「ミ」
   …間
ソ「ソ」
   …間
   …間
ド「ド」

   ドと、レと、ミとソがげんなりして、

ドレミソ「しっくりこね〜」
ド「あいつら何やってるんだよ」
レ「ちゃんとみんなに連絡したよな?」
ミ「したに決まってるだろ?ミーをお前と一緒にするな」
ソ「ったく、練習しなければなませんのに、あいつら最近たるんでるんじゃないのかしら」
ミ「まだ来てないのはファと、ラとシか」
ド「ラとシは、売れてるからな。掛け持ちで、ラとシをやってるらしい」
ソ「あいつららしいな」
ミ「あいつらラシー」
レ「ラシーな」
ド「けど、ファは何やってんだろ?」
ソ「あいつは多分寝坊でしょう」
ミ「なにやってんだよ、あのファットやろう」

   ファがだるそうに登場。頭に♭を付けている。

ファ「ふぁ〜」
ド「来たよ」
レ「ちんたら歩きやがって」
ミー「おい。お前なんで遅れたんだ?」
ファ「寝坊したんだ」
ミ「寝坊したんだじゃねーよ。ファイトのないファだぜ」
ファ「ファック!」
ミ「あ〜?」
ファ「おまえ、みんなのミだからって調子のってんだろ?」
ミ「別にのってね〜よ」
ド「たしかにミは最近偉そうだな」
ミ「おいおい、ミーの話はいいんだよ。遅れたのはファだろ?」
ファ「なにがミーの話だよ。ミーとか気取ってんじゃねーぞ。ミだからってミーか?つまんね。シャレにもなってないぜ。おいレモン」
レ「レモ…」
ファ「こいつお前のこと馬鹿にしてたぜ。レはレモンのレってだいぶ適当なの当てられてるってな」
ド「ドっ!(笑う)」
ファ「ドーナツもな」
ド「…」
ミ「(焦って)お前、嘘ばっかりいいやがって。ミーがそんなこというわけないだろ!」
ファ「どうだか、ファッファッファッ!」
ミ「このやろう。お前、頭にフラットつけてなめた口きいてんじゃねーぞ!」
ファ「急いでてとかしてくるの忘れた〜」
ミ「だいたいファにフラットなんてねーんだよ!ファのフラットはミなんだよ!お前と同じだと思うと虫酸が走るわ!」
ファ「てめー俺がファイトのファだってこと忘れてねーよな」

   ファイティングポーズ。

ソ「はいはいはいはい、不協和音はそこまでよ!とりあえず練習しましょう」
ファ「うるせーAV女優」
ソ「ソは…あおいそら…AV…うう(泣く)」
ド「どうなってんだよ。もういいかげん早く練習しようよ。まだラとシが来てないけど、ファは一応来てるんだからやる気があるってことだろ?ミもみんなのミなんだからみんな仲良くやろうよね」
ファ「ふん。まぁ早いとこ練習してとっとと終わらすか」
ミ「まぁ、もうすぐ本番だからな」
レ「さすがドーナツ。丸くおさめるのうまいね」
ソ「あおい…ポルノ女優…ふうう」
ド「いじけてないで練習しましょうよ」
ソ「そーっとしておいて」

   ドがソにシャープをつける

ソ「(たちがり)ソー!ソリッドにシャープ」

   ドがソのシャープをとる。
   ソは、自分に何が起こったかわからないでいる。

ド「ド〜」
レ「レ〜」
ミ「ミ〜」
ファ「ファ〜(ミの音)」
ソがファのフラットをとる。
ファ「ファ〜」
ソ「ソ〜(泣きながら)」


ド「ド〜」
ド「ド」


ソ「ソ」
ファ「ファ〜(あくび)」
ミ「ミ」
レ「レ」
ド「ド」

レ「練習にならないな〜ラとシがいないと」
ド「どーする?」
ファ「おい、ソ」
ソ「なによ」
ファ「お前、一番ラに近いよな?」
ソ「は?」
ファ「ラの代わりできないのかよ」
ソ「そ、そ、そんなの無理にきまってるじゃないの」
ファ「ファイトでどうにかやってみろよ」
ミ「身を粉にしてやるしかないだろ」
レ「練習あるのみ」
ド「どーにかなるよ」
ソ「そんなの無理よ」
ファ「てめ〜このソちんやろう!」
ソ「ソちん」
ミ「まぁ、とりあえずやるだけやってみようよ」
ソ「わかったわよ。やればいいんでしょ!」

ド「じゃあまた、僕からいくね。ドー」
レ「レ」
ミ「ミ」
ファ「ファ」
ソ「ソ」

   ドレミファが、ソに視線を送る。

ソ「ラー」

   ソは苦しそう。

ファ「まだソのままだぞ、それじゃ」
ミー「生まれ変われ!生まれ変わるんだ!」
レ「もう、お前はただのAV女優じゃない!ラッパを吹く事の出来るAV女優だ!」
ド「そして、幸せに、幸せになるんだ!」
ソ「ラー」

   ドレミファが、ソに視線を送る。

ソ「ラー(オクターブ高いソ)」
ミ「ああ〜高いソになってる」

   ソ、たおれる

レ「ラを乗り越え、まさに死(シ)にむかおうとしている!」
ファ「馬鹿、そんなことで死ぬかってんだよ」
ミ「大丈夫か」
ソ「そーっとして」
ド「んじゃあ、ラとシを使わないって曲を探すのはどうだろう?」
ファ「そんな曲あるのか?」
ミ「チューリップは?」
ド「チューリップ…ド」
レ「レ」
ミ「ミ〜」
ド「ド」
レ「レ」
ミ「ミ〜」
ソ「ソ」
ミ「ミ〜」
レ「レ」
ド「ド」
レ「レ」
ミ「ミ」
レ「レ〜」
(以下おのおの)ドレミドレミソミレドレミド〜
   
   意気揚々としている。ウマくいきそうな感じ

ソ「ソ」
ソ「ソ」
ミ「ミ」
ソ「ソ」

ソ「ララララ…」

  全員無言

ド「どーすんだよ。まじ、作曲家出てこいよ…」
レ「劣勢においこまれたか…」
ミ「見限るな!みんな!こういうのはどうだろラの部分が来たら全員でごまかす!」
ドレファ「ごまかす?」
ド「どうやってごまかすんだよ?」
ミ「うやむやにするんだよ、元気で」
ファ「なるほどファイトか!」
ド「元気は音の源だからな!」
ソ「カエルのうたは?」
ミ「カエルのうた?」
ソ「カエルのうたはラが一個しかない」
ファ「ドレミファミレド…ミファソラソファミ、ド、ド、ド、ド、ドドレレミミファファミレド!」
ソ「ソラ、見れど!」
レ「ほんとだ!」
ド「じゃあカエルのうただ」

ド「ド」
レ「レ」
ミ「ミ」
ファ「ファ」
ミ「ミ」
レ「レ」
ド「ド」
(以下おのおの)ミファソ
全員「ラ!!(元気よく)」
(以下おのおの)ソファミ〜 ド〜ド〜ド〜ド〜
ドドレレミミファファミレド

ミ「みんなの意見をききたい」
ド「どうかな…」
レ「冷静に考えた方がいいな」
ソ「そうとう無理があるような…」
ファ「ファ!」
ミ「なんだよ、なにかひらめいたか?」
ファ「たぶん、ラの後にまた普通にもどるからいけないんじゃないか?」
ミ「ん?」
ファ「だから、その後のテンションで逆にラの部分に違和感が生じるんだよ」
ミ「けど…どうするんだよ」
ファ「こういうのはどうかな。ラの部分で俺がキレるんだよ」
ミ「キレる?」
ファ「チンピラがキレるときなんていう?」
ミ「チンピラ…オラ〜…ラだ」
ファ「だろ?でそのあとに、ソがソ〜っと逃げようとして、また俺がソに「ファ?」ってメンチきって、ミが相手は俺だばりに「ミー」って、俺を見ろ的な感じで」
ミ「強引じゃないか?」
ファ「いいんだよ、ずっと強引だから」
ミ「そうか」
ファ「で、ドが「ドウドウ」ってまたまた丸くおさめようとして」
ド「そこちょっと楽しそうだな」
ファ「で、そのあとのレが…まぁ」
レ「レが?」
ファ「レが…」
レ「俺がどうしたらいいかな」
ファ「レレレの親父だ」
レ「レレレ?」
ファ「そうそうやってレレレ?ってレレレの親父がその状況をみてるんだよ」
レ「はぁ」
ファ「でまぁなんとなくもとにもどっていくと。まぁにデクレシェント的演出!」
ド「まぁじゃあいっかいやってみる」
全員「よし」

(以下おのおの)
ド「ド」
レ「レ」
ミ「ミ」
ファ「ファ」
ミ「ミ」
レ「レ」
ド「ド」
ミ「ミ」
ファ「ファ」
ソ「ソ」
ファ「ラ!」
ソ「そ〜」
ファ「ファァン?(キレル)」
ミ「ミー!(俺だみたいに)」
ド「ドウ、ドウ、ドウ、ドウ、ドウドウ」
レ「レレレ〜」
ミ「ミミー」
ファ「ファファ…」
ミ「ミ」
レ「レ」
ド「ド」

全員「…」
レ「いや、これは…」
ド「うん、いいね!」
レ「え??」
ファ「だろ!」
ミ「逆に普通に歌うよりも工夫があっていいかもしれないな!」
ソ「そうかも」
レ「…レレレの親父は大丈夫なんですかね。一番の違和感になってるような」
ド「大丈夫だよ。うやむやで終わらすんだから」
レ「ドは何か楽しそうだからいいけど、俺レレレの親父だぞ」
ド「きっとうけるって」
ソ「まぁ最悪これでいくしかないようね」
ミ「みんながいいなら」
そこでソの電話がなる(ソーの一定音)

ソ「電話だ」
   
   ソは電話に出る。

ソ「もしもし、あ、うん、そーなんだ。えっとわかった」

   ソが電話をおさえ

ソ「今からシがくるって」
ド、レ、ミ、ファ「シ?」
ド「シは…」
レ「シはつかわなくね?」
ドミソ「し〜っ」


終わり


〜作者からコメント〜
いいところもあるけど、人数減ったから出来ないね。
あと、駄洒落が多すぎるっていうクレームがあったからボツになりました。