ウンコ投げるゴリラのペーソスを語る、身内ゴリラ シーズン野田
タイトルは適当です。
「バンドエイドはエエド〜と、叫ぶ楠田枝里子」
という駄洒落を思いついて
「楠田絵里子でなく、なぜ板東英二にしない?」
という世間の声などに耳を傾けるつもりもなく、平然と天竺の方角を眺めているシーズン野田です。
コブクロなんかに
「今君は門出に立ってるんだ〜」
なんて言われたくない、シーズン野田でもあります。
まぁ思っていることをいちいち挙げてもきりがないのでやめておきますが、
最後に一つ。
さて、
祖父が死にそうです。
去年は祖母が死にました。
この先、こういうことがどんどんと増えていくのだろうと思います。
いい歳になりました。
死も別れの一つであろうと思いますが、別れというのはしかしまぁ無慈悲です。
その人との積み重なった思い出も、その人と向けあった情熱もすべて横に置いといて「別れ」はやってくるのです。
まぁ人間、その頃でも、この頃でもなく「あの頃」を一番大事にしまっておくところがありますので、下らないと言えばそれまでですが。。
そんなことを考えながら、危篤の知らせを受け祖父の病院へと車を走らせていました。
正月に会ったときよりも「誰だか分からない階段」をまた一つ上った祖父の姿がそこにはありました。
口元は入れ歯がはずされ、まるで新幹線の便器の穴のようで「あの頃」の祖父が全く重なりません。
新幹線の便器の穴くらいしか重なりません。
寝てるのかな?と思いきや、突然思い出したように苦しみもがく祖父の姿には痛々しいものがありました。
そんな祖父の手を握りながら
「ジジイ!俺だ?!わかるか?また女をナンパしにいこうな!」
と声をかけるも、わかるはずがなく、
「AH〜!!!!」
と叫ぶばかり。
それでも頑張って
「今君は門出に立ってるんだ!!」
と声をかけると、
「コブクおぉに、いわえたくぬぁアアアアアア」
と叫びました。
おそらく「コブクロに言われたくない」と言いたかったのでしょう。
その気持ちだけは、捨てずに持っていてくれて、孫としては嬉しいです。
医者曰く、苦しくないのだそうです。
ただ、幻覚を見ているだけだとのこと。
少し安心しました。
そして、後三日が山で、今夜でもおかしくないとのことでした。
それから2週間、祖父は退院に向けて調整しています。
え?!死ぬんじゃないの??
死ぬの?
死なないの??
病院の帰りにあわてて喪服を買い、悲しむ準備をしていたのですが、完全に間延びです。
医者と喪服屋とグルになっていたのではないかと思うほどの予想外です。
「苦しくない」と言っていた医者の口元がスローモーションでインサートされ、なぜか半笑いだったような気がしてきました。
じいちゃん、苦しかったんじゃないのか??
医者の言うことなんて、あたりゃしませんよ全く!!
今このタイミングで急死されても、はしご外された気分でめんどくさいだけですから、年金で借金返し終わるまでは生きていて欲しいです。
家に帰って気がついたのですが、なにやら手がウンコくさい。
まさかジジイの手をずっと握っていたから…ま、まさかね…。
<続く>