映画の撮影が終わりました。
いや〜お久しぶりです。
人間、久しぶりだと、「お久しぶり」って言っちゃうもんだよね。
さて、早速、私事ですが、とあるMVに出演しております。
人間、私事だと、「私事ですが」ってこれまた言っちゃうもんなんだねぇ。
livetune adding 鬼龍院 翔 (from ゴールデンボンバー)「大好きなヒトだカラ」MV - YouTube
気持ち悪いオタク系の男子を好演、熱演、駄演しております。
ただただ、監督の言う通りやっただけですので、思う事があっても何も言わないで下さい。
出る方あれば、撮る方あり。
ということで先日、映画の撮影がクランクアップいたしました。
監督はメンバーの角田で、小生は脚本担当。坂元パルムは役者として関わっておりました。
詳しい内容は言えませんが、一応ホラーです。
「一応ホラー」というジャンルを確立したのではないかと思っており、新しい映画になったかと思います。
たとえ目が小さいことで有名なプロデューサーですら大目玉になるであろう、と思われる程のドタバタの現場であり、現場が一番ホラーだったと、漏らすスタッフもおりました。
↑立って寝ている助監督佐々木君。
とにかく、撮影は深夜まで続き、寝る時間はほとんどとれませんでした。
布団も足りず、あるものはウエハースを、あるものはグミを敷いてその上に寝ておりました。
「クランクアップ!」という寝言を言いながら仮眠しているの監督の姿が不憫と哀れで満たされておりました。
不慣れな現場でした。
自分の実家での撮影だったので、家族にもかなり迷惑をかけました。
深夜まで続く撮影はあまりにうるさく、父親は地震かと思い飛び起きてました。
妹は、飯炊き要員としてかり出され、毎日夕飯を作らせれるはめに。
「全員殺す」といいながら、カレーの鍋をかき混ぜるその姿は、魔女が毒薬を作っているかのごとし、恐怖でした。
家族はいいとしても、かなりの人に迷惑をかけました。
スタッフやキャストの方々には、ただただ謝るしかありません。
今も土下座しながら文章を書いています。意外に書きやすいです。
ただ、このうまくいかなさというのは、ものづくりにおいて僕は非常に重要な事だと考えております。
実際に脚本を具現化し、立体化してていく行為というのは、むしろ脚本を解体し、圧縮していく作業なわけで、当然そこに相当な負荷がかかります。
言語を変換するわけですからね。
予想以上に予想通りにいかないわけです。
それらがすんなりとイメージ化できる現場ってのはさ、まぁ、それまでの作品ってわけですよ。
ようはね、作るまでもないものを作っているわけ。
やる前から、だいたいの感じが見えてる。
けどね、うまくいかないってことは、やってみないとわからないってこと。つまり、やるからこそ見えてくるものがある、ということなんですね。
<やる前から面白いに決まっている>ことって、なんかやる気がわかない。
<面白くなるかよくわからない>、だからこそ、がんばってやってみる。
自分は明らかに後者のタイプ。なので、何が面白いのかを問われると、どうもうまく答えられない。
まぁ、説明を求められれば適当にフロイトを出してごまかしてはいるけれど、実のところ、自分でもよくわかっていない。
常に、迷いがある。
そういうもの作りです。
それでいいと根本の部分では思っています。
明朗快活なものいいで、頼もしさを振る舞うほどの器量なんて持ち合わせていない、不器用な社会不適合者なだけども言えなくもないが、
現場で表出したバグや迷いを、否定的なものとして捉えるのではなく、むしろバグやエラーや誤作動を生み出すためにものづくりをしていると言っても過言ではないほどに、それらを肯定すべき態度に、輝きを求めます。
なんなら、うまくいきそうなときは、必死でそれを食い止める。
もちろんうまくいかなそうな事の方が圧倒的に多いので、がんばってうまくいくように行動するのですが、とにかく、そのような何とも言えなさが、ものづくりなんだと勝手に思っております。
現場は血の海。。。だって、うまくいかないっすよ。仲悪くなりますよ。
でもね、それでも自分はずっと現場でふざけてました。
僕はそれらを全て肯定しておりますからね。
監督の角田はその辺が分かっているし、坂元もそう。
常に肯定している。
そして、同じくらい否定している。
こんな馬鹿らしい事やってられるか!って。
やってられるかってことをやる。なるほどね。
自分達がずっと拘ってきたことかもしれない。
まぁ、今から編集作業があるわけですが、ここからがにがウーロンの腕の見せ所でございます。
キャストの皆さん、スタッフの皆さん、悪い意味でお楽しみに!!!