イタミじゅうぞう シーズン野田
歯が痛い、羽賀研二。
という駄洒落を思いついて、「もうないだろう」と一日を諦めたシーズン野田です。
さて、
今日は歯が痛いので、飛び入りで歯医者を予約しました。
虫歯かなぁと、全くマークしていない歯だったもので裏切られた気分です。
自分は普通の人間なので、歯医者が嫌いです。
痛いから。
同居人の原島ロビンさんは
「歯医者でのあの痛みが逆に好きなんです。生きてる感じがしませんか?」
と言っていました。
蛇にピアスか!と思わずつっこみたくなりましたが、正直羨ましい。
いつもなら予約日の前日からもう、いやでいやで、脳内で何回もシミュレーションします。
どこをつねれば、最も気が紛れるのか、いろいろつねって試してみたりするわけです。
人間に備えられた「痛い」というあの感覚が憎らしくなります。
けれども今回は、朝、出先で予約して、その日の夕方に行く事になってしまうというイレギュラー。
今日か〜!!
心の準備が全くできておらず、どこをつねればいいんだっけと、焦りながら仕事中ずっと体をつねるポイントを探していました。
ただ一つ、その事に関連して、不安があります。
前に治療中に手の甲をつねっていたら、その姿を見た歯科医が
「なんで、つねってるんだ?」
と疑問を投げかけました。
口の開いている私は答える事ができず、代わりに助手の女性の方が
「意識を分散してるんですよ」
と冷静に自分の心を代弁したのです。
それに対して、先生は
「…みーちゃった」
だって。
恥ずかしすぎるだろう!!!!!!
こんな辱めをうけたのは、小学校の頃に、好きな人をバラされて以来です。
また、つねっているところを見られたら…。。。
その恐怖が私を覆い、結局つねらずに耐えようと言う結論に至りました。
さて、この時期、白衣を着てる人は全員Dr.中松に見えるわけですが、いつものように中松はどうどうと私を診察室へ招き入れました。
口を開ける無防備な私に向かって、なに?どの歯?どの歯なの?とまるで野次馬のように覗き込んで、問題の歯を叩き始めました。
「何この歯?」
「ふぁい」
「ここ叩くと痛い?痛んだよね?」
「えっと…」
「痛くないの?」
「はい、今は」
「どういうこと?」
「いや、けど今日ずっと痛かったんですけど…」
なんと、あれほど憎らしいくらい痛かった歯が、全く痛くないのです。
普通なら、痛くなくて万々歳なのかもしれませんが、この時はさずがに、
頼む痛みよ!痛みの神よ!イタミ監督、あの世から、お怒りになられたまえ!
と心の中で叫びました。
なんならいつもより痛いくらいでいいのです。もっと歯科医の治療魂を刺激するような骨太の痛みでいいのです。
けれども、全く痛くない。。。
正直、これほどはずかしいことはありません。
大見得を切って歯が痛いと喧伝し、急遽予約し、歯医者に行ったら、「お前、何故来た?」のしらけムード。。。
何で俺はこうなんだ〜!!!
で結局噛み合わせだろうと言う結論に至りました。
なんとか名誉挽回。