さておかれる冗談

脚本家でイラストレーターのシーズン野田が綴る「活字ラジオ」。たまに映画を酷評し気を紛らわす悪趣味を披露してます。http://nigaoolong.com/index.html

東京オリンピックのエンブレム差し止め問題を考える。

もったいぶる、もたいまさこ

 

という駄洒落を思いつき、実はそんなにもたいまさこが好きではない事に気がついてしまい、イラストを描く気にならないシーズン野田です。

 

 

て、最近はオリンピックのロゴが似ていると言う話題もようやく沈静化してきたわけですが、再度ここで自分は一言いいたいのです。

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これが問題のエンブレムですが、この二つ似てますか?どうですか?

 

 

僕はこれ、かなり似てると思ってます。

 

似てるというか、ほぼ一緒。

 

パクったのか、デザイナーが旅先で見たのがそのまま頭に残っていて、そのことを忘れてデザインに組み込んでしまっただけのかはわかりません。

 

けど、それっていちいち検証できないわけです。

 

先日、喫茶店の2階から街を見渡していた時、人ごみのなかに赤と白のボーダーの服を来た楳図かずお先生を発見しました。

 

まるでウォーリーをさがせ!」です。

 

もちろん、楳図先生がウォーリーをパクったわけではありませんし、マーティンハンドフォードが楳図先生をパクったわけでもありません。

 

たまたまです。たまたまイメージが酷似してしまったのです。

 

これに対してパクリだ!差し止めだ!というのはどうしたってナンセンスでしょう。

 

 

だったら、

今回のこの騒動も今一度、これがパクってないという前提に基づいた場合を考えることが建設的だと思うのです。

 

したらば、これはもう奇跡じゃないかと。

 

パクっていることなのどが霞むくらいの奇跡じゃないかと。

 

これほどまで同じデザインが同時代に違う場所で違う人物によって生み出された奇跡になぜ歓喜できないのか!!と私は言いたい。私は貝になりたい

 

<双子の奇跡>同様、人間の能力の可能性、そしてこの世のあり方を紐解く重要な物証データじゃないですか。

 

人間の意識が、高度なレベルで干渉しあっていることの現れと言っていいでしょう。

 

だから、ただ一つ、自分としては大変悔しいのが、

東京オリンピックのエンブレムの右上にある赤い丸です。

 

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これさえなければ、全く一緒だったのに、ああ、気持ちが悪い。。。

 

ですから、ベルギーのデザイナー側も東京オリンピックのエンブレムの使用の差し止めを求めるのではなく、

 

友よ!あの右上の赤い丸をなくせ!!

 

と文書を送るべきだと僕は思います。

 

 

僕も色んな作品に影響を受け、たまたま似てしまった事があります。タイタニック号が沈没した事件を元にした映画の企画を出したら「タイタニック」に似過ぎだと言われたことがあります。もちろん自分としては全く意識していません。

 

スターがウォーズしている作品を提出したら「スターウォーズ」に似てると言われ、殺し屋が少女と暮らす「レノン」という作品を提出したら「レオン」似てると言われました。しかも、ジャン・レノというキャスト案までかぶっていたのです。

 

そんな時こそ自分は、同じ時を知らない誰かと共有しているという全体感を感じ、孤独がまぎれ強い希望に満たされます。

 

決して 自分は間違っていないのだ!とね。

 

 

PS:うまい棒のキャラクターは完全にドラえもんのパクリです。許せません。

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